米マーケット調査会社ファンドストラット代表のトム・リー氏は、ビットコインETF承認は数年先の話とし2つ理由をあげた。
1つ目は、ビットコインの市場規模が小さすぎること。リー氏は、ネットワークの価値が2000億ドル(約21兆円)以下であり、ブロックの報酬は1日あたり500万ドル(5億4000万円)から1000万ドル(約10億)しかないと指摘。一方、ETFは最初の年に130億ドル(約1兆4000億円)の需要を生み出すと予測し、需要と供給が「かなりアンバランスな状態」と解説した。
リー氏が計算したところ、ビットコインは約15万ドルに到達するくらいの流動性がなければETFに対する需要に応えられないという。
2つ目は、SEC(証券取引委員会)の問題。現体制はビットコインETFを承認したという「遺産」を残したくないと考えているという。
現在のクレイトン委員長が退任するかホワイトハウスが仮想通貨に対する見方を変えない限り、現体制下でのビットコインETF承認はないだろうと述べた。
クレイトン委員長の任期は、2021年6月5日まで。しかし、18ヶ月延期されることもあるという。
今月、最後の希望だったビットワイズによるビットコインETFがSECによって拒否された。