TISインテックグループでシステムインテグレーターのTISは7日、米国のブロックチェーン開発大手R3社と資本・業務提携を締結したと発表した。

 TISの広報担当によると、R3社は世界的にも高い技術力を保有しているため、TIS側から話を持ちかけ提携にいたった。出資額は非公開としたが、報道では500万ドル(約5億5000万円)と言われている。

 TISは、金融や製造業領域で顧客を多く抱えている。アセアンを中心に資本業務提携やM&Aを手がけており、タイ、インドネシア、シンガポール、ベトナムの拠点を含めたネットワークの構築を目指しつつ、決済やIOT分野でブロックチェーン活用の可能性を探る。

 TISはこのほか、デジタルガレージと共同でブロックチェーンの研究開発をしている。

 R3社は、金融を中心とした企業間取引向けブロックチェーン技術開発企業。企業向けブロックチェーンのプラットフォーム「コルダ(Corda)」を開発している。また、グローバルな金融機関を中心とした200社以上の企業が参加するコンソーシアムを形成・主導している。コルダは異なるプライベート・ブロックチェーン間を相互接続し、デジタル資産の移転ができる。