先日、gumi子会社でブロックチェーン事業を手掛けるgumi Cryptosと分散型ビデオストリームネットワークのシータ・ラボ(Theta Labs)日本市場参入のための戦略的パートナーシップを締結した

ブロックチェーンと動画やVRなどでのコンテンツ作りでの連携が期待される今回の提携だが、今後日本のコンテンツ作りとブロックチェーンの親和性の高さが注目される中、シータ・ラボは日本市場のどこに魅力を感じているのだろうか?「中央集権型」動画配信プラットフォームYouTubeによる最近の仮想通貨コンテンツ「検閲」に対する見解と共に、シータ・ラボの戦略トップであるウェス・レヴィット氏がコインテレグラフジャパンの質問に回答した。

コインテレグラフ:日本のコンテンツ市場のポテンシャルをどのように見ているか?他とどのように違うのか?

ウェス・レヴィット氏:日本のコンテンツ市場は年間ほぼ30億ドル(約3200億円)の売り上げがあると推測されている。よって圧倒的な規模感だけで魅力的な市場であることがわかる。また日本は人口が十分に分散されている一方、高いネットワーク能力を誇っており、シータのP2Pの動画分散技術と相性が良い。つまり、一般的に日本では近所で動画を中継してくれる人が多くいるということ、そしてネットワークのインフラが一般的には一流でレイテンシーが低いストリーミングが可能であるということだ。

コインテレグラフ: 日本と世界でシータの次のステップは何になるか?

ウェス・レヴィット氏:最近は、gumi Cryptosと働き出しシータのスポンサー探す一方、TFUELトークンの金融庁によるホワイトリスト化に向けて動いている。gumi Cryptosは、シータプロジェクトの初期投資家であり、シータのブロックチェーン上のバリデーターノードを運営している。日本でTHETA/TFUELを登録することに加えて、日本の動画ストリーミングプラットフォームとの統合を開始し、日本のユーザーにTFUELトークンを動画を見たりシェアしたりした対価として与える仕組みを目指している。

コインテレグラフ: YOUTUBEが最近、仮想通貨関連コンテンツを削除している。どのように見ているか?分散型の動画プラットフォームがYOUTUBEに代わって主流になると思うか?

ウェス・レヴィット氏:仮想通貨コンテンツの検閲に関しては間違いなく問題だと考えている。実際、最近は数人の仮想通貨ストリーマーをTHETA.tvのプラットフォームに迎えた。多くのストリーマーがYouTubeや他の大手プラットフォームから締め出されるに従い、完全に分散型のプラットフォームが普及することは避けられないだろう。

私は完全に分散型のプラットフォームが必ずしもYouTubeに取って代わるとは思っていない。一部のコンテンツは中央集権型のプラットフォームに適している状況はおそらく続くだろう。しかし、分散型の代替は、YouTubeと共存する。ストリーマーと視聴者にどのコンテンツを配信・視聴するかの自由を与えるからだ。