メタバースプラットフォームの『ザ・サンドボックス(The Sandbox)』は8月3日、ステーキングのプロセスにKYC(顧客確認)を導入すると明らかにした。

発表によると、認証済みのユーザーのみが、プラットフォームのネイティブトークンであるSANDトークンを預け入れ、ステーキングの報酬を受け取ることができるという。未認証のユーザーは出金モードのみとなる。ブロックチェーン分析会社メサーリによると、現在、ユーザーによってステークされているSANDの数は1億2300万でトークンの流通供給の6.7%にあたる。ザ・サンドボックスの開発者たちは次のように書いている。

「ユーザーのセキュリティとコンプライアンスを向上させるため、ステーキングのプロセスにKYCを実装した。ユーザーがステーキングに参加したり、収益を主張する前に、彼らのアカウントが認証されることを確認するのが目標だ」。

6月6日、コインテレグラフは、SANDがバイナンスとコインベースに対する最新の訴訟で米証券取引委員会(SEC)が有価証券と判断した68の仮想通貨の1つであると報じた。SANDは2012年にサンフランシスコのゲーム会社pixowlによってETHブロックチェーン上に展開された。2018年、香港を拠点とするアニモカブランズは子会社のTSBゲーミングを通じてpixowlを買収し、ブロックチェーン技術を活用した3Dメタバースを構築する意向だ。

SECは、過去数年間にサンドボックスが行ってきたさまざまなIEOとプライベートセールを非難している。

「TSBが公開した情報は、2022年5月以降にSANDを購入した人を含むSANDの保有者が、TSBのSandboxプロトコルの成長努力に投資し、その結果、SANDの需要と価値が増加することを期待する理由を与えた」。

コインベースの訴訟が公表されて以降、アニモカブランズの共同創設者であるヤット・シウ氏は、SECの規制に対する「一貫性」の欠如を批判し、ブロックチェーンに対する香港の態度の変化を称賛している。