仮想通貨ビットコインを現金に換えるために投資家が取引所に駆け込んでいることが浮き彫りになった。
ブロックチェーンデータ追跡を手がけるチェイナリシスのチーフ・エコノミストであるフィリップ・グラッドウェル氏は、3月13日、投資家は出口に向かって突進しているようだと指摘。9日以降で取引所に流れるビットコインの額が平均より80%高いと伝えた。
(出典:Philip Gradwell 「ビットコインの取引所への流入額(1日)」)
グラッドウェル氏は、「マーケットが吸収するには大きな金額だ」とし「さらなる価格下押し圧力が続くだろう」と予想した。
既報の通り、流動性の危機に直面してビットコインだけでなく、伝統的な安全資産である金(ゴールド)も売られている。
ちなみにグラッドウェル氏は、現在現金化されているビットコインはプラストークンのものではないと指摘した。
最近のビットコイン下落について、仮想通貨史上最大の出資金詐欺と言われるプラストークンによる売りが原因という説が出ていた。
仮想通貨取引所には、米株式市場にあるようなサーキットブレーカー(全ての株式売買を一時中断する措置)はない。あまりに多くのビットコインが短期間で殺到したら仮想通貨取引所は耐えられるのだろうか?今後、注視する必要があるだろう。