米商品先物取引委員会(CFTC)のクリストファー・ジャンカルロ委員長の後任が米上院で承認された。「仮想通貨の父」と親しまれてきたジャンカルロ氏が去るのは仮想通貨業界にとって痛手となるが、ジャンカルロ氏は新しい委員長を高く評価しているとみられている。

新たにCFTCの委員長に就任するのは財務省出身のヒース・ターバート氏。7月15日に着任する見込みだという。CCNによると、ジャンカルロ氏はターバート氏について、CFTCを「今日のデジタルマーケットの発展に寄与する21世紀の規制機関」に変えるというビジョンを共有したという。

ジャンカルロ委員長はCFTC在任中、2017年にビットコイン先物を開始するなど仮想通貨業界に関しても様々な功績を残した。また、仮想通貨やイノベーションを長い目で見守ることの重要性を規制機関トップとして強調し続け、昨年7月には「規制を始める前に少し自由にやらせた方が良いと思う」と発言した

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