米国の大統領選まで2週間を切る中、大統領選におけるブロックチェーンを使った初めての投票がユタ州で行われた。FOXニュースが報じた

今回の大統領選挙は、新型コロナウイルスの影響で郵便投票が増える見込み。集計作業の遅れや投票用紙を使った詐欺が懸念されており、投票結果の正当性をめぐり一悶着起こる可能性がある。例年通り11月3日の大統領選当日に結果が判明しないのではないかと見られている。

そんな中、次世代の投票手法として注目されているのがブロックチェーンを使った投票だ。

仕掛けたのは元有名子役でビットコイン 大富豪として知られるブロック・ピアース氏。同氏は、2020年の大統領選挙への出馬を表明している。同氏はインターネットの問題点について「歌でも動画も画像もなんでもコピーができてしまうところ」と指摘。一方、ブロックチェーンは「どんなタイプの複製も受け付けないデータベースであり、不正にデータがいじられることはなく、データの唯一性を保証する」と解説した。

「だから投票について話すとき、選挙には完璧に向いていることが分かるね。選挙の統一性を保証し、有権者が自信を持って投票できるようになる」

またピアース氏は、ブロックチェーンを使うことで「みんながスマホで投票できるようになり、投票所に行く必要がなくなる」と話した。

ブロックチェーン投票で使われているのは、Voatzと呼ばれるアプリ。電話番号、顔写真、自撮りによる承認を要求し、ブロックチェーン技術とバイオメトリックスを使って有権者のIDを承認する。安全なトークンが指紋のアクティベーションによって発行されて、いったん投票が行われたら、印刷されて照合のための機械に記録される。

Voatz社は、「セキュリティ、ID確認、アクセシビリティ、そしてオーディビリティというスマホ投票に必要な4つの基準を満たすようにデザインされた唯一のプラットフォームだ」と説明した。