ブルームバーグがステーブルコインプロバイダであるテザー社と破綻したシグネチャー銀行(との関係を報道したことにより、両社の関係についての懸念が広がっている。

しかし、テザー社は直ちにブルームバーグの記事に反論している。コインテレグラフなどのメディアに送信されたメールで、テザー社は「シルバーゲート銀行、シリコンバレー銀行、シグネチャー銀行へのエクスポージャーがないことを明確にしたい」と述べている。

テザー社は、テザー社とシグネチャー銀行のコラボレーションに関しては問題がないと主張し、記事のある一部について事実ではないと強調した。それによると、テザー社はシグネチャー銀行には口座を設定してないという。

記事によると、テザー社はシグネチャーのSignetを介して米ドルを送信するようユーザーに要請することで、同社のバハマパートナーであるキャピタル・ユニオン・バンクを通じてアメリカの銀行システムにアクセスしているという。

最近のパリブロックチェーンウィーク2023のイベントでは、テザーCTOのパオロ・アルドイノ氏はテザー社が約17億ドルの余剰準備を持っていると語り、銀行危機後もテザー(USDT)が「世界で最も安全な資産の一つ」であると繰り返した

これは、テザー社が文書を偽造して銀行口座を開いたと報じたウォールストリートジャーナルに対し、Tether社が「陳腐な主張だ」と反論した後の出来事である。WSJは、テザー社が販売請求書や取引を偽造して口座を開設していたと主張している。