テザー社は、ソラナ(Solana、SOL)ブロックチェーンでステーブルコインのテザー(USDT)をリリースしたと発表した

このブロックチェーンとの統合により、分散型金融(DeFi)セクターやほかのWeb3.0の様々なプロジェクトをサポートすることができると、テザーの最高技術責任者(CTO)は、コインテレグラフに語った。

ソラナは、イーサリアムの競合として台頭しているブロックチェーンだ。イーサリアムのスケーラビリティが問題となる中、DeFiプロジェクトをソラナのネットワークに引き込もうとしている。

テザーによると、ソラナはユーザーが毎秒50,000トランザクションの速さでUSDTを取引できるようになる。また、取引手数料は0.00001ドル程度になり、イーサリアムの代替手段として新しいアプリケーションやプロジェクトの参加に弾みをつけるとテザーは主張している。

テザーはすでに、アルゴランド、EOS、リキッドネットワーク、オムニ、トロンなど、イーサリアム以外のブロックチェーン上で発行されている。

ソラナに最近構築されたプロジェクトの中には、分散型デリバティブ取引所のSerumがある。Defiant Podcastに出演したSerumの共同創業者であるサム・バンクマン-フリード氏は、優れたインフラとその速さのため、イーサリアムではなくソラナを選択したと発言している。

成長するDeFiセクターのニーズを満たすため、イーサリアムの競合となるチェーンが活発となっているが、多くの業界関係者は、最終的にイーサリアム2.0が分散型アプリケーションにとって重要な存在になると考えている

一方テザーの方はエルメス(Hermez)などのレイヤー2ネットワークとも統合。イーサリアムネットワークのガス料金高騰の中で、エルメスは人気が高まっている。