米ドルと連動するステーブルコインのテザー(USDT)の発行量が鈍化し始めている。コインメトリックスが最新のレポートの中で指摘した。テザーの発行量と仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)の価格と正の相関関係があるとされており、今後のビットコイン価格の低迷の可能性がある。
(出典:CoinMetrics「ビットコイン価格(青)とテザーの発行量(青)」)
新型コロナウイルスによるロックダウンが始まった頃から、テザーの発行量は急激に増えていた。中国における米ドルの代替資産としての需要などが背景にあると考えられる。テザーの総供給量は今年だけで50億から90億に急増していた。
しかし最近は、テザーの発行量が鈍化している。
コインメトリックスは、「テザーの供給量が鈍化すればビットコイン価格は下がる傾向がある」と指摘している。