ブロックチェーン分析企業のメサーリはステーブルコイン「テザー(USDT)」の時価総額が初めて100億ドル(約1兆743億円)を突破したことを報告した。

テザーは現在、時価総額で仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)、イーサ(ETH)に次いで3位につけている。

100億ドルに達したことで、時価総額の年間成長率は144%に達した。また、2020年初頭は41億ドルだった。

メサーリでは100億ドルを突破した一方で、コインゲッコーやコインマーケットキャップといったそのほかの分析企業のデータでは時価総額は90億ドルほどにとどまっている。

USDCとバイナンスUSDが大きな成長

ステーブルコインの中で時価総額2位のUSDコイン(USDC)も1月から倍以上の成長を遂げている。1月には4億5000万ドルほどだったが、現時点では9億3000万ドルを突破した。

USDCは2018年10月にローンチされて以来、成長を続け、仮想通貨全体では時価総額18位につけている。

また、2019年9月にローンチされたバイナンスのステーブルコイン、バイナンスUSD(BUSD)は1億6600万ドルほどとなり、ステーブルコインの中で4位にランキングしている。

PAXとTUSDは停滞

コインマーケットキャップによると、今年初めに時価総額2億2500万ドルだったパクソス・スタンダード(PAX)はステーブルコインの中で3位につけているものの、時価総額は4月以降2億4500万ドルにとどまっている。

さらにステーブルコインで時価総額5位につけているトゥルーUSDは、今年に入ってから時価総額が下落しており、1億5500万ドルから1億4450万ドルとなっている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン