仮想通貨データ分析プラットフォームのアーカムが最近、ダッシュボードにテスラのビットコインウォレット追跡機能を追加したことで、イーロン・マスク氏率いるテスラのビットコイン(BTC)保有が再び仮想通貨コミュニティで注目を集めている。アーカムの追跡機能によれば、テスラのウォレットに約1万1500BTCがあるとみられ、これは前回の決算時に報告された9720BTCより約1789BTC多い

Tesla Bitcoin wallet. Source: Arkham

2021年2月、テスラは前回の強気相場のピーク時に15億ドル相当のビットコインを購入し、テスラ車のビットコイン支払い受け入れも発表した。しかし、テスラのビットコインへの熱狂は長続きせず、2021年3月に保有分の約10%を売却した。その後、2022年第2四半期にはビットコイン保有の約75%を売却した。

テスラのビットコイン保有と売却のタイムラインは以下の通りだ:

  • 2021年2月:15億ドル相当のビットコインを購入
  • 2021年3月:4320BTCを売却
  • 2022年:2万9160BTCを売却
  • 2023年:9720BTCの残高に変動なし

マスク氏はビットコインとの愛憎の感情を抱いてきた。2021年にはBTCに楽観的であり、独自のオンチェーンウォレットを使用してビットコインを保管する計画などを発表した。しかし、数週間後には、ビットコインマイニングの環境への懸念を理由に、テスラ車でのビットコイン支払の受付を停止した。

アーカムのデータが公開されたことを受け、X(旧ツイッター)のユーザーたちは、テスラがビットコイン購入を再開したのか、それとも最近の数字の変更が会計上の誤りによるものなのかに興味を示している

一部のユーザーは、同社が最後の決算報告後にBTCの購入を開始し、次の決算報告で新たに購入したBTCを報告する可能性があると指摘している。テスラとマスク氏は、テスラがBTCを購入しているかどうかについてまだコメントを出していない。

テスラの他にも、マスク氏がオーナーである宇宙開発企業スペースXもバランスシートにビットコインを保有している。マイクロストラテジーの共同創設者であるマイケル・セイラー氏がマスク氏を説得し、同社のバランスシートにビットコインを加えたと言われている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン