ビットコインマイナーのテラウルフは、2024年第2四半期にマイニングしたビットコイン(BTC)の量が前年同期比で21%減少したことを受け、収益は予想を上回ったものの、利益は予想を下回った。
8月2日に発表された第2四半期の決算によると、同社は第2四半期に699BTCを採掘し、前年同期比で21%の減少となった。同社の第2四半期の収益は3560万ドルで、市場予想の3540万ドルをわずかに上回った。しかし、1株当たり0.03ドルの損失を計上し、予想の0.02ドル損失を下回っている。

同社はまた、ビットコインのマイニングコストが前年同期比で243%増加し、2023年第2四半期の1BTC当たり6688ドルから2024年第2四半期には2万2954ドルに上昇したことを明らかにした。これは、同期間におけるネットワークの難易度がほぼ倍増したことと、4月に実施されたビットコインの半減期によるものだと説明している。
一方、テラウルフは今年後半に高性能コンピューティング(HPC)および人工知能(AI)分野への拡大を継続するとしている。同社は、レイクマリナー施設に新しい建物の建設を開始しており、この建物は2025年第1四半期に稼働を開始する際、追加で50MWのインフラ容量を提供する予定だ。
7月8日、テラウルフの最高戦略責任者であるケリー・ラングレイス氏は、利益率を拡大できる場合は合併を検討するとコインテレグラフに語った。ビットコインマイナーの合併・買収活動を巡っては、ライオットプラットフォームズが6月に競合企業ビットファームズに対して9億5000万ドルの買収提案を行ったが、最終的に失敗に終わった。