中国の大手テック企業テンセントのクラウドサービス部門であるテンセントクラウドが、3分間の動画と100文の音声素材を基に、個人のディープフェイクを作成できる新たなプラットフォームを立ち上げた。
地元メディアによると、テンセントクラウドのサービスは3分間の動画と100の音声クリップを解析・学習し、24時間以内に説得力のあるディープフェイク動画を生成できる。ディープフェイク制作サービスの費用は、おおよそ1000元(約2万円)だ。

同サービスを使うと中国語と英語でディープフェイクを開発できる上、3Dリアル、3Dセミリアル、3D漫画風、2D実写、2D漫画の5つのスタイルを選べるという。
テンセント自身も動画ライブストリーミングでこのディープフェイク生成サービスを利用する予定だ。
ちなみに近年詐欺師たちはディープフェイク動画を利用して著名人のアダルト動画をつくったり、投資家をだましたりしている。
2022年にはテスラのCEOであるイーロン・マスク氏が自身を模倣したディープフェイクが仮想通貨詐欺に利用される件数が増加していることに警鐘を鳴らした。
Yikes. Def not me.
— Elon Musk (@elonmusk) May 25, 2022