オープン・ネットワーク(TON)が新しいトランザクションの検証を停止し、3時間以上にわたり新しいブロックを生成していない。
8月28日、TONベースのコミュニティプラットフォームのトン・イヌがXに投稿し、TONネットワークが継続的な停止状態にあることを報告した。原因として、新たにローンチされたミームコイン「DOGS」に対する市場の熱狂が挙げられている。
TONネットワーク追跡ツールのトンスキャンによると、最後のトランザクションはブロック45341899で承認され、それ以降新しいブロックは生成されていない。
Source: Tonscan
コインテレグラフはTONにネットワーク停止についてコメントを求めたが、回答は得られなかった。
トン・イヌは、停止の原因が異常に高いネットワーク活動量にあり、それが新しいミームコイン「DOGS」に対する市場の熱狂から来ている可能性が高いと指摘した。
ミームコインのDOGSは8月27日にTON上でローンチされた。このトークンは既にバイナンスやOKXなどの主要取引所に上場しており、ローンチから最初の10時間で17億ドルの取引量を記録し、時価総額は8億9100万ドルに達した。
ミームコインの価格はローンチ後4時間で0.0014ドルにピークを迎えたが、記事執筆時点では0.0012ドルに下落している。
最新の犬をテーマにしたミームコインは、テレグラムの創設者パヴェル・デュロフ氏を支援するために導入されたものだ。TONソサエティが8月26日、「トンコインのロゴとプロフィール画像を、デジタルレジスタンスの象徴であるレジスタンスドッグに更新する」と発表しており、DOGSはこれを受けて発行された。
この犬のシンボルは、2011年にパヴェル・デュロフ氏がリベラルな思想家や反体制派の投稿を削除するよう命じられた際に遡る。「パヴェルはこれに応じず、自分の犬の写真を投稿した。それ以来、この犬は自由の言論のマスコットとなり、希望、驚異的な強さ、勇気の象徴となっている」としている。
TONソサエティはまた、フランス当局にデュロフの釈放を求める公開書簡をメッセージングプラットフォームで発表し、「テレグラムがユーザーの表現の自由とプライバシーの権利を保護できるようにする」よう求めた。現時点で148万件の署名が集まっている。
テレグラムの創設者兼CEOであるパヴェル・デュロフ氏が8月24日にフランス当局により拘束された。ネットワークのネイティブトークンであるTONは、デュロフの逮捕以来24%下落し、現在5.22ドルで取引されている。