テレグラム創業者パヴェル・ドゥーロフ氏は、昨年8月にフランスで拘束された理由について、いまだに明確な説明が得られていないという。動機は政治的なものであり、当局が同プラットフォーム上の不正行為を取り締まる一環だった可能性がある。

これは、9日(火)にYouTubeで公開されたタッカー・カールソン氏のインタビューで語られた主なポイントのひとつだ。

2024年8月24日にパリ近郊のブルジェ空港で逮捕されて以来、初めてのインタビューで、ドゥーロフ氏は、フランス当局は主にテレグラムの仕組みに関心を持っていたようだと述べ、「まるで謎のテクノロジーかのように」と冗談を交えた。

Pavel Durov appears on The Tucker Carlson Show on June 9, 2025. Source: YouTube

「我々は大企業で、四大会計事務所の監査を受けており、最大手の金融機関とも取引している。さらに、法令遵守のために毎四半期数百万ドルを費やしている。世界200か国近くでビジネスを展開している」とドゥーロフ氏は語った。

「だからこそ、パリで拘束され、『テレグラムが何か悪いことをした』『要請に応じなかった』と言われたのは、とても不可解だった」とも語った。

フランスの検察当局は2024年8月、ドゥーロフ氏を共謀、フランス当局への応答拒否、マネーロンダリング、犯罪組織関与、暗号資産サービスの無登録提供、テレグラムの不十分なモデレーションを通じた不正コンテンツ拡散など6つの罪で起訴した。当時、検察は有罪となれば最高10年の禁錮刑が科される可能性があると説明した。

「後から詳しく知ったところ、我々には何の非もなかったことが分かった」とドゥーロフ氏は述べ、フランス当局は適切な手続きを踏まずにテレグラムや自身に情報提供を求めていたと主張した。

カールソン氏がなぜドゥーロフ氏がいまだにフランス国内で自由に動けないのかを問いかけると、ドゥーロフ氏は「正直に言うと、まだ分からない。混乱している」と答えた。さらに次のように述べた。

「最初は『我々の要請に応じなかったから共謀だ』と言われたが、まず、我々は法的拘束力のある要請には応じていたし、仮に応じなかったとしても、フランスの法体系においても非常に広義の共謀概念だと思う。」

ドゥーロフ氏の弁護団は、この拘束を「前例のないもの」と評している。

Durov said he’s still in France under “judicial control” due to the ongoing investigation against him and his company. Source: YouTube

タッカー・カールソン氏:テレグラム創業者の逮捕は「屈辱的な行為」

インタビューでカールソン氏は、ドゥーロフ氏が拘束された事実だけでなく、その過程自体を批判した。

「明らかに、彼らはあなたを屈辱的に扱おうとした」とカールソン氏は述べた。

ドゥーロフ氏も同意し、検察庁は通常は非公開で活動し、プレスリリースをほとんど出さないと弁護士から聞いたと述べ、「でも私の場合は違った」と語った。

カールソン氏が市民自由主義者の沈黙を疑問視する一方、TONコミュニティによると、9百万人以上のテレグラムユーザーがドゥーロフ氏の解放を求める署名を行ったという。

The open letter to free Durov received more than 9 million signatures. Source: Telegram

今回のカールソン氏との対談は、逮捕後初めての公の場でのインタビューだったが、ドゥーロフ氏は昨年9月の事件直後に沈黙を破り、テレグラムは言論の自由の原則に反する国からの撤退も辞さない姿勢を示していた。

テレグラムはその後も急成長を続け、業界データによると、2025年3月には月間アクティブユーザー数が10億人に到達した。

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