テクノロジー投資企業リパブリックは、幅広い投資ポートフォリオからの利益を個人投資家に配当として支払うブロックチェーンベースのセキュリティトークンを発行する計画だ

リパブリック債と呼ばれるこの利益分配型デジタル資産は、アバランチ・ブロックチェーン上でローンチされ、リパブリックの多岐にわたる投資ポートフォリオとサービスから生み出される利益を配分する。

リパブリックは300万人以上の投資家を引きつけ、アバランチ、ダップレーダー、ダッパーラボなどのWeb3企業を含むさまざまなベンチャーに26億ドル以上を投入している。リパブリックはすでにリパブリック債のプレセールラウンドを実施し、個人投資家と機関投資家から3000万ドル以上を引きつけている。配当は、配当プールが200万ドルに達したときに、USDコイン(USDC)で投資家に支払われる予定だ。

リパブリックはまた、リパブリック債保有者に配当を分配するための独自のWeb3セルフカストディ型クロスチェーンウォレットを開発した。このセキュリティトークンは今後2~3ヶ月の間に一部の証券取引所に上場される予定だという。

リパブリックのアンドリュー・ダージー社長は、アバランチをブロックチェーンプラットフォームとして選択した理由について、Web3ネイティブ投資家の幅広い層にリーチし、規模を拡大するためだと話す。「アバランチを選択することは、ネットワークの強さ、規模、スピードをはるかに超えるものであり、より包括的な金融市場という共通のビジョンの上に築かれたアバ・ラボとの長年のパートナーシップを強固なものにするものだ」とダージー氏は言う。

リパブリック債は、2016年に初めてホワイトペーパーが公開されて以来、進行中のプロジェクトだ。クアントスタンプはデジタル証券の提供を監査してきた。デジタル証券のウェブサイトでは、1つのリパブリック債の価格を0.36ドルと掲載している。ローンチ時には3億3000万から3億5000万のリパブリック債が流通し、リパブリック債の総供給量は8億に上限が設定されている。

他の仮想通貨エコシステムのプレーヤーも、投資家に向けてトークン化された証券の提供を開始している。ブロックチェーン技術企業ブロックストリームは2023年8月に、ブロックストリームASIC債のローンチを発表した。これにより、投資家はビットコイン(BTC)で支払われるデジタル証券に投資でき、ブロックストリームは調達した資金でASICマイニングハードウェアを大規模に購入することができる。ブロックストリームは、ASICマイナーへの需要が2024年に増加するにつれて、ハードウェアを市場に再販する計画だ。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン