ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)をマイニングするため、300万ドル(約3億3000万円)分の電気を盗んだ疑いで台湾人の男が逮捕された。地元ニュース番組のEBC Dongsen Newsが26日に報じた

この男の名字はヤン。玩具店やインターネットカフェなど少なくとも17の敷地に電気技師を雇って電線をひき、気づかれないように電気を盗んだという。1億元(約15億9500万円)相当の仮想通貨をマイニングしたそうだ。異変に気付いた電力会社が警察に通報し、事件が発覚した。

マイニングのために電気を盗む事件は少なくない。

6月には、採算のとれないビットコインのマイニング作業を続けるために電気を盗もうとした中国人の男の身柄が警察によって拘束された。この男は、合計で150メガワット(MW)もの電気を盗み、ビットコインとイーサリアムのマイニングを行っていたそうだ。

マイニングとは、ある仮想通貨のブロックチェーン上に新しいブロックの生成(取引承認)を行い、その対価として仮想通貨を受け取る一連のプロセス。このプロセスを金の採掘になぞらえて、マイニングと呼ばれる。仮想通貨の管理・運営へは多数のノードの参加が必要であり、彼らがそれらの作業を行う動機づけとして仮想通貨の付与がある。一回のブロックの生成で報酬を得られるのは一人(1ノード)であり、その一人に選ばれる確立は完全にランダムだが、個人の使用するPCの計算速度が速いほどその確率は上がる。そのマイニング速度を表す単位をハッシュレートと呼び、1秒間に何ハッシュの計算が可能か(Hash/s)を示す。表記はHs、Hsの千倍であるKHs、さらにその千倍のMHsなどがある。 仮想通貨によって、マイニング方法は異なり、それらは、PoWやPoS、PoIなど様々である。とりわけ、PoIを用いたマイニングはハーベスト(収穫)と呼ばれる。このようにマイニングを行う個人をマイナーと呼ぶ。

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