採算のとれないビットコインのマイニング作業を続けるために電気を盗もうとした中国人の男の身柄が警察によって拘束された。中国の新華社通信が22日に伝えた。
マーという苗字のその容疑者は、中国の安徽省で、200台ものコンピューターを使って、ビットコインとイーサリアムのマイニングを行っていたと見られており、容疑者の逮捕と同時にそれらすべては警察に差し押さえられている。マーは合計で150メガワット(MW)もの電気を盗んでいたと新華社通信は伝えている。
消息筋によると、マーは、4月にハードウェアを購入した時点では、大規模なマイニング作業の運営に掛かる電気代について何もわかっておらず、その後、1日の電気代が6000元(930ドル)以上にも及ぶことに気がついたという。
警察が地元の電力会社から「異常な電力消費についての報告」を受けた際、マーが捜査線上に浮かんだ。
「…警察は、疑惑が持たれている仮想通貨のマイニング作業に接続していた電気メーターが、ショートしていたことを把握しており、電気代をごまかそうとしていたものとみられる」と新華社通信は付け加えている。
中国はここ数ヶ月間、国内のマイニング事業に対する取り締まりに強めており、電力が過剰に供給されている地域に当局者を分散して配置する対策をとっていた。
マイニングに関わる様々な事件がメディアに浮上してきており、その中には、4月に台湾のマイナーが取引を巡るトラブルから暴力団に銃で撃たれた事件も含まれている。