スイスの仮想通貨(暗号資産)取引所Lykkeは、オープンイニシアティブの一環として、新型コロナウィルス問題に対するブロックチェーンを使ったソリューションを募集し、優秀なものに計20万スイスフラン(約2200万円)を提供する。

このイニシアティブは、現在の経済的混乱に関連する問題に対するブロックチェーン基盤のソリューションについて、4つのカテゴリに分けて開発者チームからの新しい提案をも求めていく。

このコンテストの審査は、米商品先物取引委員会(CFTC)の元委員長であるクリストファー・ジャンカルロ氏や、LykkeのCEOであるリチャード・オルセン氏、チューリッヒ大学教授などが行う。ジャンカルロ氏は、オープンイニシアティブの戦略的アドバイザーも務めている。

4つのカテゴリは、デジタルバウチャー、サプライチェーン、リアルタイムの経済ニュースシステム、より一般的なリサーチイニシアティブとなっている。

オルセン氏はコインテレグラフに、主要な技術イノベーションを経済回復の次の段階とみなしていると語った。同氏は「必要なのは、経済システムの非効率性に対処するイノベーションだ」と述べている。

「主要な問題は、政府がよりリアクティブで、よりパニックモードになっていることだ。そして、今がその状況だ。最初の猛攻撃の後、人々は仕事に戻るだろう。より戦略的であることが非常に重要だ」

ジャンカルロ氏は、新型コロナウィルスのパンデミック危機に対して、新しい技術ソリューションが求められると、コインテレグラフに語っている。

「危機がもたらすことは、想像力とイノベーションを刺激することだ。平和な時代には、人々は通常のやり方で問題に直面することはない。そして突然、あなたはこのような危機に直面し、従来のプロセスに大きな緊張をもたらす」

コンテストは世界中から提案を求める。ジャンカルロ氏は「指数関数的なデジタル技術のイノベーションは国境を越えるものだ」と、コインテレグラフに語っている。

提案の期限は7月3日で、その後に審査員が提案されたソリューションを検討していく。オルセン氏は、フィンテック開発を進めるため、コンテストを将来的に継続する考えだと述べている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン