スウェーデンのヘルステック企業H100グループABが初めてビットコイン(BTC)を購入したと発表したことを受けて、同社の株価が急騰した。また、中国の電気自動車販売企業ジュジ・ホールディングスも今後1年間で1000BTCを積み立てる計画を明らかにした。
H100は5月22日、49万830ドル(約500万ノルウェークローネ)を投じ、平均取得価格11万1785ドルで4.39BTCを購入したと発表した。
この発表を受けて、H100の株価は同日、ノルディック・グロース市場で前日比37%の上昇で取引を終えた。ブルームバーグのデータによれば、過去2カ月で46%下落していた同社株にとっては大きな反発となった。
同社CEOのサンダー・アンデルセン氏は、「個人主権という価値観がビットコインコミュニティには根付いており、それは我々がH100プラットフォームを通じて構築している顧客基盤やコミュニティと親和性が高い」と述べた。
アンデルセン氏は、今回の購入を「フェーズ1」と表現しており、今後さらにビットコインを購入する可能性を示唆している。
中国ジュジ、1年間で1000BTCを積み立てへ
同日、中国の電気自動車販売企業ジュジ・ホールディングス(九紫新能)は、今後1年間で最大1000BTCを購入する計画を取締役会が承認したと発表した。購入資金は追加の株式発行および現金支出でまかなう予定だという。
ジュジのCEOであるタオ・リー氏は、ビットコイン投資には価格変動というリスクが伴うことを認めた上で、この決断によって「資産構成の強化、リスク耐性の向上、そして収益性の改善が期待できる」と述べた。
同社の株価(JZXN)は5月22日、前日比7.3%高の3.09ドルとなった。ビットコイン購入を発表した他の上場企業と比べると小幅な上昇にとどまった。
ビットコインを財務資産として採用する動きは近年ますます広がっており、ビットコイン保有企業の情報を集計するBitcoinTreasuries.NETのデータによれば、現在では109社の上場企業がビットコインをバランスシートに計上している。