スウェーデンが、eクローナと呼ばれる独自の中央銀行デジタル通貨(CBDC)へ向けて大きく前進した。同国の中央銀行であるリクスバンクは現在、非シミュレーション参加者を使った試験運用を計画しているという。

ロイターの報道によると、金曜日にリクスバンクは声明を出し、詳細を明かした。「eクローナの試験運用は、シミュレーション参加者限定の試験から、テスト環境における外部参加者の協力を得た試験へ移行する」。この試験は、スウェーデンを拠点とする小売銀行チェーンであるハンデルス銀行とリクスバンクが協力して実施する。

1月に、リクスバンクはeクローナの概念実証にR3のソリューションであるコルダ・ブロックチェーン・テクノロジーを使用していることを明らかにしていた。スウェーデンは、1年以上前からCBDCの可能性を探り、4月にはCBDCパイロットプログラムの第1段階を完了したと発表した。

ロイターが報じたリクスバンクの声明には、ハンデルス銀行もコメントを寄せている。「ハンデルス銀行にとってこのプロジェクトは、世界へ先駆けて、中央銀行が発行するデジタル通貨の一般提供に関わることができるまたとない機会だ」。