ストラテジーのマイケル・セイラー会長は、ウォール街の参入によってビットコインの価格動向やボラティリティが悪化したのではないかという懸念を退けた。

サイラー氏は火曜に放送されたFoxビジネスのインタビューで、この点を問われると「ボラティリティはかなり低くなってきている」と語った。

コインマーケットキャップによれば、ビットコイン(BTC)は過去1週間で約12%下落し、2025年に入って積み上げていた上昇分を失い、9万1616ドルまで下落している。

セイラー氏は、2020年にストラテジーとして初めてビットコインを購入した当時、年率換算のボラティリティは約80%だったと指摘。その後ボラティリティの低下傾向が続き、現在は50%前後にあると指摘した。

FOXビジネスに主演したセイラー氏(右) Source: Michael Saylor

さらに、ビットコインは数年ごとに約5ポイントずつボラティリティが低下していく可能性があるとし、最終的にはS&P500指数の約1.5倍程度のボラティリティ、かつ「1.5倍のパフォーマンス」を発揮する資産になると主張している

ストラテジーのmNAVは低下

「ビットコインはこれまでで最も強い」とセイラー氏は強調した。セイラートラッカーによれば、ストラテジーは現在64万9870BTCを保有しており、記事執筆時点でその価値は約595億9000万ドルである。

同社のmNAV倍率は現在1.11倍まで低下しており、10月5日にビットコインが過去最高値の12万5100ドルに達した際の約1.52倍から下落している。

ストラテジー社の株式(MSTR)は、ビットコイン価格の下落と並行し、直近5日間で11.50%下落し、火曜日の取引終了時点で206.80ドルとなった。

それでもセイラー氏は、仮にビットコインがさらに大幅に下落する局面が来ても懸念はないと述べた。

「当社は80〜90%の下落が起きても稼働し続けられるように設計されている」と語り、「レバレッジも十分に管理されており、現在の10〜15%の水準は極めて堅固な状態だ」と主張した。

bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】

MicroStrategy, Michael Saylor