マイケル・セイラー氏が率いるストラテジーは、25億ドルを調達したうえで、2万1021BTCを新たに購入したと発表した。これは、同社が発行した第4回目の優先株「STRC」による資金調達によるものだ。
ストラテジーは、上場企業として世界最大のビットコイン(BTC)保有量を誇っており、今回の平均取得価格は1BTCあたり11万7256ドル。これにより、保有総量は62萬8791BTCに達した。この規模の購入は、3月31日以来最大のものだと、BitcoinTreasuries.NETのデータは示している。
同社は、Aシリーズ変動金利永久優先株「STRC」を1株90ドルで2800万株売却し、当初目標の5億ドルを大きく上回る形で25億ドルを調達した。
今回の資金調達は、6月に上場したステーブルコイン発行企業サークル・インターネット・グループの10億ドル規模のIPOを大きく上回る規模だ。
今回の動きは、ビットコインを取得するために金融商品を活用するというストラテジーの方針に基づくものだ。同社はこれまで、株式・社債・転換社債などを用いてBTCを取得しており、こうした手法は、160社以上の上場企業が仮想通貨をバランスシートに加えるきっかけとなった。
STRCは4つ目の優先株
ストラテジーによると、STRCは水曜日にナスダックでの取引を開始する予定で、これは米国で初めてのビットコイン・トレジャリー企業による、月次の取締役会調整型配当を支払う永久優先証券となる。
STRCは、同社がBTC購入のために発行してきた永久優先株シリーズの最新商品だ。
これまでには、年利8%の固定配当付き転換株「STRK(ストライク)」、年利10%の累積型非転換株「STRF(ストライフ)」、および10%の非累積配当を支払う「STRD(ストライド)」などがある。
MSTR株価は時間外で小幅上昇
グーグルファイナンスによれば、ストラテジー(MSTR)の株価は火曜日の取引終了時点で2.26%下落したが、同日のビットコイン購入発表後、時間外取引では0.52%上昇し、396.7ドルとなった。
MSTR株は2025年に入ってから31.55%上昇しており、2024年の358.55%という急騰には及ばないものの、堅調な推移を見せている。
今回の購入は、木曜日に予定されている第2四半期決算発表の2日前にあたる。同決算では、6月30日までの資本調達とビットコイン購入が同社のバランスシートにどのような影響を与えたかが明らかになる見通しだ。
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