米調査会社のトレフィス(Trefis)が年末のビットコイン(BTC)価格の予測を1万5000ドルから1万2500ドルに下方修正した

 トレフィスは、需要と供給のファンダメンタルズに基づいたビットコインの価格分析を展開。需要が利用者数と取引高で供給がビットコインの供給量だ。トレフィスは、仮想通貨全般の取引高が最近大幅に減少していることに触れ、3月にマウントゴックスの破産管財人がビットコインを大量に売却して供給過剰になったことを下方修正の要因として説明した。

 トレフィスのインタラクティブ・ビットコイン価格エスティメーターは、年末までのユニークビットコインユーザーの数と取引高を示している。コインマーケットキャップによれば、執筆時点でビットコインの時価総額は1310億ドルとなっている。先月の終わりにかけて主要仮想通貨の価格は回復したものの、ビットコインは月全体を通しては大きく下落していて、1万ドルをつけて以降の数カ月間で最安値を記録した。

 最近、ビットコインの時価総額が減少してきていることに関してオランダ政府が研究を発表。取引高が少ないことや金融機関への関わりが限定的なことから国内経済に影響を及ぼすリスクは低いと結論付けた。

 一方ベンチャーキャピタリストであるスペンサー・ボガート氏は、ビットコインの価格は年末までに1万ドル以上になるだろうとも予想する一方、ほとんどのアルトコインは「割高」で「大きな逆風」を受けるだろうとみている。また、多くの調査機関が年末までにビットコインが下落すると予想する中、ファンドストラット共同設立者のトマス・リー氏は、年末までには最大2万5000ドルをつけると未だに強気な予想をした。