マルチプレイヤーによるゲーミングサービス、ソーシャルネットワークサービス、デジタルコンテンツの利用権利などを販売、提供しているValve Corporation傘下の巨大ゲーミングプラットフォームであるSteamのチームが、正式にビットコインでの支払い受付を開始すると発表した。

コインテレグラフはBitpayにコンタクトを取り、Steamとの業務提携に関する詳細について伺った。

詳しい内容が判明次第随時記事をアップデートしていく予定だ。

 

サードパーティのビットコインアプリケーションの実装

2016年2月9日に、Steamの取引サーバーの中にBitpayのコマンドラインが含まれているとの指摘が複数のSteamユーザーによってなされ、ゲーム界の巨人Valveが、Steamにおけるビットコイン決済の受付を開始するかもしれないと、その可能性が仄めかされていた。

コマンドラインには”bitcoin_payment_tips_text”との記述があり、ビットコインを利用してゲームを購入し、様々なサービスが利用できる可能性が示唆されていた。

4月21日にはValveが、正式に製品の購入やサービスの利用が出来るようなサードパーティのビットコインアプリケーションの実装を発表した。

「Steamにおけるビットコインを利用した決済受付の開始をこうして発表することが出来て、大変嬉しく思っております」と、Valve社ソフトウェア・エンジニアであるKurtis Chinn氏は述べている。

 

さらなる顧客の獲得

Steamの開発チームは次期アップデートでビットコインによる支払いが可能になるとして、ユーザーにその詳細を順次アナウンスする予定のようだ。

Kurtis Chinn氏は次のように述べている―

 

「ビットコインによる決済を受け付けることで、提携を結んだパートナーと共にSteamを利用する顧客層をさらに拡大できると我々は考えています。ビットコインは様々な国において益々オンライン上の決済方法としてポピュラーな存在となってきていますし、エンドカスタマーに対し今までと変わらず価値を提供する一方で、リスクやボラティリティからパートナーを守ることが出来ると考えています」

具体的な次期アップデートのリリース日時は明かされていないが、Chinn氏はビットコインでゲームを購入する予定のユーザーは、今は通常のクレジットカードによる決済やPayPalなどを利用したオンライン決済プラットフォームを利用してゲームやサービスの購入をして欲しい、と述べている。

多くのビットコイン愛好家やネット上のコミュニティが、数か月前にBitpayのコマンドラインが発見されたことを受けてBitpayとの提携を予期していたが、BitpayのチームはまだSteamとの提携に関する声明をリリースしていない。