ツイッターのジャック・ドーシー氏が率いる米決済大手スクエアが、2020年第3四半期(7-9月期)の決算の中で、ビットコイン(BTC)が売上高が1年前の11倍となる16億3000万ドル(約1680億円)だったと明かした

ビットコイン売上高は、スクエア社が消費者へのビットコイン販売によって受け取った売却額を示しており、消費者の口座にビットコインが移った時点で記録される。売却額に、スクエアがビットコインを購入した時に発生した小さなマージンが加えられており、ビットコイン売上高は市場のボラティリティや消費者の需要に影響を受けるという。

またビットコインの粗利益は3200万ドル(約33億円)と1年前から15倍増えた。

スクエアは、自社アプリの「キャッシュ」で2018年1月からビットコインの取引を開始。一定数のビットコインを保有することで、利用者がすぐにビットコインの売買ができるようにしている。

スクエアは、先月に5000万ドル(約51億円)のビットコイン購入を発表。今回の決算資料でもビットコイン購入について言及し、「我々は仮想通貨が経済的なエンパワメントのための手段であると信じており会社の目的にも沿っている」と改めて説明。「今回の投資は長期的に続ける予定だ」と話した。

スクエア社とビットコイン

ジャック・ドーシー氏は、ビットコインの支持者としても知られている。ビットコインはインターネットのネイティブ通貨になるというのは同氏の持論だ。

スクエアは、2019年にはビットコイン 開発チーム「スクエア・クリプト」を結成。今年9月には仮想通貨セクターの革新的なテクノロジーへのアクセスの民主化を目指す「仮想通貨オープン特許アライアンス」(COPA)を設立した。