日本時間1月11日にビットコイン(BTC)現物上場投資信託(ETF)が11件承認されたことで、今年はイーサリアム(ETH)の現物ETFの承認にも期待が集まっている。あるアナリストは、5月までに70%の確率で承認されると予測している。
ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は以前、ビットコイン現物ETFが承認されている状況で、イーサ現物ETFが承認されないシナリオは考えられないとコインテレグラフに語った。
「ETHの現物は確実にビットコインの現物に連動している。どこに行くかはそれに従うことになる。まるで15フィートのロープで繋がれているようなものだ」
また、彼は裏でイーサ現物ETFについて「問題ない」と聞いているとも指摘した。
New deadline to obsess over just dropped
— Will (@WClementeIII) January 10, 2024
May 23rd is the final deadline for decision on VanEck’s spot ETH ETF pic.twitter.com/dgi5EVbPeQ
デジタル資産の弁護士、ジョー・カーラサーレ氏も今年中のイーサ現物ETF承認を予想しているが、「皆が思うよりも時間がかかるだろう」と考えているようだ。
「イーサリアムの現物型ETFは承認されるが、米証券取引委員会はデジタル資産ETFが市場に出ることを許可するための先例を慎重に作り上げようとしている」
「つまり、SECは主要なトークンのETF申請が乱立することを抑制するためのガイダンスを提供しようとしている」と彼は付け加えた。
バルチュナス氏は、5月までにイーサ現物ETFが承認される可能性を70%と見積もっている。これはSECが複数の申請に対して最終決定を下さなければならない月だ。ただし、彼はその発売時期については明確ではないとも述べた。
ビットコイン現物ETF承認後、イーサリアムの価格は約3%上昇し、2500ドルを超えた。これは2022年5月以来のことだ。イーサリアムは現在2533ドルで取引されており、過去24時間で7%上昇している。
カーラサーレ氏は、イーサ現物ETFが2024年第3四半期まで取引を開始しないと考えているが、イーサ現物ETFの申請者の一つであるハッシュデックスは、第2四半期には取引が開始されると最近予想している。
米証券取引委員会がビットコイン現物ETF承認を行う前に、ヴァルキリーファンズの最高投資責任者スティーブン・マククラーグ氏は、ビットコインに続いてイーサリアムとXRPのETFが市場に出たとしても驚くことではないと指摘した。
同じくブルームバーグのETFアナリスト、ジェームス・セイファート氏も、米証券取引委員会がイーサリアムの先物ETFを承認したことにより、暗黙のうちにイーサリアムを商品として受け入れているため、現物ETFも承認されると確信しているという。
Alright, that’s enough of spot bitcoin ETFs…
— Nate Geraci (@NateGeraci) January 10, 2024
Wen spot ether ETFs?
ブラックロック、ヴァンエック、ARK 21シェアーズ、フィデリティ、インベスコギャラクシー、グレイスケール、ハッシュデックスなどがイーサ現物ETFの承認を求めて競合している。
SECは、ヴァンエックの申請について5月23日、ARK 21シェアーズについては5月24日、ハッシュデックスについては5月30日、グレイスケールについては6月18日、インベスコについては7月5日までに決定しなければならない。
フィデリティとブラックロックの申請については、それぞれ8月3日と8月7日までに決定する必要がある。