米証券取引委員会(SEC)が1月11日にビットコイン(BTC)現物ETFを承認したことを受け、9つのETFが合計10万2613BTC(約41億ドル相当)を買い集めたことがわかった。一方、最大のBTC保有量を誇るグレイスケール・ビットコイン・トラストは、8万2526BTCを売却したようだ。
わずか7日間の取引でビットコイン現物ETFが購入したビットコインの量は、マイクロストラテジーが過去3年間に蓄積した全ビットコインの53%に相当する。マイクロストラテジーの最新のBTC取得報告書によると、同社は2023年12月26日時点で合計189,150 BTCを保有している。
2020年8月にビットコインの購入を開始した後、マイクロストラテジーはおよそ300日で10万BTCの大台を超え、2021年6月には10万5085 BTCを保有していると発表した。
Nine #Bitcoin ETFs have amassed over 100,000 BTC in only 7 days of trading.
— The ₿itcoin Therapist (@TheBTCTherapist) January 23, 2024
Saylor spent 3 years accumulating about 190,000 BTC.
Do not underestimate the power of the incumbent financial class.
They want you to part with your Bitcoin.
WE ARE NOT FUCKING SELLING
公表されたデータによると、ブラックロックのIBITとフィデリティのFBTCは取引開始以来、それぞれ3万7304 BTCと2万9232 BTCを集めた。今回承認されたビットコイン現物ETFの中で1、2位のビットコイン購入者だ。ビットワイズ・ビットコインETF(BITB)とARK 21シェアーズ・ビットコインETF(ARKB)がそれぞれ1万6451BTCと1万630BTCで続いている。
他のビットコインETFとは異なり、BTC保有量で最大のビットコインETFであるグレイスケール・ビットコイン・トラストETF(GBTC)は、取引開始以来積極的にビットコインを売却しており、8万2526BTCを手放した。この金額は記事執筆時点で約30億ドル相当となる。
GBTCの大規模な売りはビットコイン価格の大幅な下落を引き起こし、コインゲッコーのデータによると、ビットコインは1月11日の4万8000ドル以上から1月23日には3万8700ドルという安値まで20%近く急落した。本稿執筆時点では、ビットコインは3万9926ドルで取引されており、過去24時間で1.8%上昇している。

一部の業界オブザーバーは、GBTCの売りを、破綻した仮想通貨取引所FTXの管財人が9億200万ドル相当のGBTCを売却したことと関連付けている。
また、GBTCの高い取引手数料が資金流出の引き金になったとのアナリストも多い。GBTCが1.5%の手数料を徴収しているのに対し、他のETFスポンサーは0.2%から0.4%の手数料を設定し、一時的な免除も提供している。