韓国では一部の国会議員が暗号資産を頻繁に取引しているようだ。

韓国の反腐敗・公民権委員会が12月29日に発表した報告書によると、韓国の国会議員はこの3年間で約140億円の暗号通貨を売買していた。

同報告書は、2020年5月30日から2023年5月31日までの3年間にわたり、現職国会議員298人全員の暗号資産取引履歴を調査したものだ。

調査によると、議員298人のうち18人が過去3年間にデジタル資産を所有していた。そのうち11人による取引高が約137億円と、全体のほとんどを占めていた。一番人気の暗号資産はビットコイン(BTC)だった。ただBTC以外にも107種の暗号資産が取引されていたようだ。

韓国では今年、暗号資産に絡む政治スキャンダルが明るみになっている。

2023年5月、韓国民主党議員がWemix(WEMIX)トークンを少なくとも450万ドル保有していが申告していなかったとして炎上。これをうけ韓国政府は議員に暗号資産保有状況の開示を義務付けることを決定していた。

2024年以降、約6000人の公務員も「公務員倫理制度」を通じて暗号資産の保有状況を公開することが義務付けられている。

韓国の主要暗号資産取引所5社(Upbit、Bithumb、Coinone、Korbit、Gopax)は、暗号資産保有情報の登録を簡素化するため、「情報提供システム」を立ち上げる予定だ。

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