メッセージアプリ「カカオトーク」運営の韓国カカオ傘下、日本拠点のブロックチェーン開発企業「グラウンドX」が、分散型アプリ(Dapps)にフォーカスした独自ブロックチェーン「クレイトン(Klaytn)」のメインネットを6月27日に公開したと発表した。5月13日に米ニューヨークで開催されたイベント「Consensus 2019」で明らかにした。
発表によると、クレイトンのメインネットは6月27日開始予定で、韓国におけるブロックチェーン技術採用を推進するという。カカオは、メッセージング、ゲーム、コンテンツ、金融、モバイルサービスなどの分野において、韓国市場シェアの96%を獲得しているそうだ。
カカオは、2018年3月にブロックチェーン・プラットフォームの立ち上げ意向を発表し、同年10月にクレイトンのテストネット版を公開した。この10月時点でクレイトンのテストのため国内外約10社との協力を明かしていた。
カカオは2018年12月、ネイティブトークンの開発を目標にイニシャル・コイン・オファリング(ICO)を実施し、3億ドル(約334億2200万円)の投資目標を達成。グラウンドXは2019年3月、ICOプレセールの実施により9000万ドル(約100億円)相当を調達した。
2019年3月、韓国のニュースサイト「Fnニュース」が、クレイトンのメインネット立ち上げ後、仮想通貨ウォレット機能をカカオトークに統合する計画を報じた。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版