現地のニュースメディアの報道によると、韓国の仮想通貨融資会社デリオは6月30日現在、政府の金融サービス委員会(FSC)によって調査を受けている。デリオが6月14日にユーザーの入金と出金を一方的に停止したことに関連して、FSCが詐欺、横領、背任の疑いがあると主張している。
6月17日の臨時株主総会で、デリオのジョン・サンホCEOは、具体的なスケジュールが定まっていないものの、出金を再開する予定であると説明した。6月27日、同社はステーキングサービスの一部で出金を開始した。
「(デリオは)できるだけ多くの資本を確保し、補償を行う」とサンホ氏は述べた。デリオは現在、韓国最大の仮想通貨融資会社の一つであり、ビットコイン(BTC)10億ドル、イーサ(ETH)2億ドル、その他様々なアルトコイン81億ドルを保有していると推定されている。CEOと管理スタッフは、検察庁の調査が待たれる中、国外への出国が禁止されていると報じられている。
6月13日、デリオの姉妹会社であるハル・インベストは、「委託業者」との問題を理由に入出金を停止した。これを受け、デリオも翌日に同じ行動を取ることを余儀なくされた。この発表以来、ハル・インベストはスタッフの大部分を削減したと報じられている。同社は現在、サービスパートナーに対して法的措置を取っていると述べている。
登録された仮想資産サービスプロバイダー(VASP)として、デリオは、国の金融情報分析院により規制されている。しかし、ハル・インベストはVASPではないとされており、したがって規制当局の管轄外である。デリオの管理者が出金停止を決定する直前に、ハル・インベストへのエクスポージャーを否定したと報じられている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン