ビットコイン(BTC)のクジラ(大口のビットコイン投資家)が資金を動かした時にアラートを出すツイッターアカウント「Bitcoin Block Bot」。15日に約2万9999BTCの移動を報告した際、多くの仮想通貨支持者が注目したのはその金額ではなく手数料だった。

ビットコイン・ブロック・ボットのツイート

取引記録によると、約3万ビットコインの移動に要した手数料は、約10セント日本円で約220億円の送金に対してこの手数料は破格の安さで、これこそがビットコインの力だという声が出ている。ちなみにCCNによると、普通に銀行を使って100万ドル(約1億1200万円)送金するには、1万ドル(112万円)以上手数料がかかるという。

今回の安い手数料を受けて槍玉に上がっているのは、仮想通貨反対論者であるニューヨーク大学のルビーニ教授。「ビットコインを使ってスターバックスでコーヒーを買えば3ドルのラテが手数料込みで63ドルになる」と批判していた。これに対してツイッターでは次のような投稿が見られる
ビットコイン・ブロック・ボットでのやり取り

「ビットコインについてもっと教育を受けたほうが良い」

ただ大口の取引ではなく、小口の取引に関しては手数料面でビットコインには課題が残るのは確かだ。今後、ライトニングネットワーク(Lightning Network)など、スケーリング(規模の拡大)をもたらすと言われる技術発展を待って、ビットコインの真価が問われることになる。