2016年、仮想通貨取引所ビットフィネックスがハッキングされ11万9756BTCが盗まれた。ブロックチェーンのデータによると、このうちの5045.48BTC(約103億5900万円)が移動したことがわかった。

ホエールアラートによると、送金は合計で14回に分けられた。

ハッキングに関連した一部のアドレスである1GytseWXyzGpmHkcv9uDzkU9D8pLaGyR5xは残高が0.001BTC未満となっている。ビットコインは未知のアドレスである3MyXrfSg7JFXLa7bD6YF1GnomEr8EXYRnxなど14のアドレスに送金された。

ハッカーはビットフィネックスをハッキングして以来、4年間で資金の1〜2%しか動かしていない。当時の価格では7200万ドル相当の価値しかなかったが、現在では23億ドルまで膨れ上がっている。

このハッキングされたBTCが2020年6月には736BTCをロシアのダークネットマーケットプレイスであるHydraに送金。同様に7月には3503BTCが送金されている。さらに10月には2900BTCがウォレットを変更した。ビットフィネックスのハッキングから複数回ビットコインが移動されている。

しかし盗まれた資金の98%は4年間手付かずのままだ。これはハッカーが当局の規制を警戒し、マネー論壇リングに苦労している証拠かもしれない。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン