ソラナ財団のDePINリードであるクリーン・ニムカー氏によれば、ソラナは2025年にファイアダンサー(Firedancer)アップグレードの完全版をリリースする予定であり、それ以前には「簡易版」を展開するという。

このアップグレードは、分散型インフラプロトコルからのネットワーク活動が増加する中で、ソラナの全体的な信頼性とスケーラビリティを向上させることを目的としている。「我々はあらゆることを行っている多くの新興のDePINプロジェクトを目にしている」とニムカー氏は5月23日のDEFICONで述べた。

DePIN、つまり分散型物理インフラネットワークは、物理インフラシステムを管理および運営するためにブロックチェーンを使用することを指す。

Kuleen Nimkar, lead of DePIN at the Solana Foundation. Source: DEFICON

ニムカー氏によれば、ソラナエコシステムにおけるDePINのユースケースは、分散型エネルギーソリューションに取り組むプロトコルから、GPUネットワークやデータ収集まで多岐にわたる。例えば、一部のプロジェクトはユーザーにインターネットをクロールし、大規模言語モデルを訓練するためのデータを収集するブラウザ拡張機能をインストールするようインセンティブを与えている。

ソラナ上でDePIN活動を推進するプロトコルには、ヘリウム(Helium)、ハイブマッパー(Hivemapper)、レンダー(Render)などがある。Dune Analyticsのデータによれば、ハイブマッパーの「マッパー」は2024年に急増し、接続されたドライバーが5月には約3万から約6万7000に達した。

Hivemapper's new users. Source: Dune Analytics

ハイブマッパープロトコルのノードオペレーターであるマッパーはダッシュボードに取り付けられたカメラを使用して、運転中に街路や交差点のビデオ映像を撮影する。このビデオデータは、ナビゲーションなどさまざまな目的で使用される地図に利用される。マッパーは、プロトコルのネイティブトークンで報酬を受け取ることでインセンティブが与えられる。

「私たち全員が、ストリートビューを見て『これが私の近所の姿ではない』と思った経験があるだろう。その理由は、ストリートビューが主にグーグルが所有し運営する車両のフリートによって作成されるからだ。しかし、車両のフリートを所有し運営することは非常に高価だ。運転している人々にそのデータを収集してもらう方がはるかに安価だ」とニムカー氏は話す。

ソラナのトランザクションの速さとコストの低さはDePINプロジェクトにとって魅力的な要素とされているが、混雑やネットワークの停止は依然として開発者にとっての課題である。2月9日には、ソラナネットワークに約5時間のダウンタイムが生じた

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