2月6日深夜、ソラナメインネットでブロック生成が停止した。ソラナ・ブロックチェーン・エクスプローラーは、メインネット上で「大規模障害」を表示させ、ダウンタイムを確認した。コアエンジニアとバリデーターが原因調査に当たり、7日未明に復帰した。

Solana blockchain outage warning. Source: Solana

6日に、ソーシャルメディア上のユーザーは、ソラナブロックチェーンが通常の400ミリ秒というブロック生成時間よりもかなり長い25分以上、ブロックを生成していないことを指摘した。

Solana blockchain stops block production. Source: X

バリデーターのStakewiz氏は6日深夜、開発者が現在修正を含むリリースを構築中であると明らかにした。Stakewiz氏はまた、コアエンジニアがリリースを準備する一方で、バリデーターが「ローカルレジャのステート(状態)を使用してスナップショットの生成を開始し、再起動を準備している」ことを知らせた。

バリデーターはスロット246464040のスナップショットを作成。バージョン1.17.20を使用してMainnet-Betaクラスタを再起動した。

スナップショットは、特定のスロットにおけるソラナのグローバルステートをある時点で表現したもの。最後に確認されたスロットは、すべてのバリデータが処理し、過半数によって確認された最新のスロットだ。バリデータはこのスロットを使用して、トランザクションがロールバックされないようにする。

ソラナはまた、バージョンv1.17.20をリリースし、バリデータに対し、GitHubの指示に従い、アップグレードと再起動を行うよう求めた。

ネットワーク停止は仮想通貨取引所に影響を与えている。アップビットはソラナ(SOL)やGMT(GMT)、レイディウム(RAY)、アクセスプロトコル(ACS)といったソラナ基盤のトークンの入出金を停止すると発表した。

7日早朝にはソラナ財団のソーシャルメディア・ストラテジストであるCryptoMagellan氏がブロックの生成が通常復帰したと投稿した。

今回のネットワーク停止は、ソラナブロックチェーンにとって初めてではない。同ネットワークは立ち上げ以来、複数の停止に見舞われており、今回で2年間で11回目の停止となる。

ソラナブロックチェーンは2020年3月に立ち上げられ、イーサリアムを凌駕する分散型エコシステム向けに、高速なトランザクション処理時間と低トランザクション手数料を特徴とするスケーラブルなソリューションを提供している。2021年の前回の強気相場では、採用率とトークン価格の上昇により、同ネットワークの知名度が高まった。しかし、ネットワーク関連の問題は依然として残っており、開発者は何度もネットワークを再起動することに見舞われている。