ベンチャーキャピタルのドラゴンフライでジェネラルパートナーを務めるロブ・ハディック氏は、トークン化を巡る競争において、ソラナとイーサリアムはいずれも成長し、どちらか一方が市場から排除されることはないとの見方を示した。
ハディック氏は水曜、CNBCの番組「スクワーク・ボックス」で、どのブロックチェーンがソーシャルメディアのフェイスブックのように市場を支配するのか、あるいはかつてのマイスペースのように消え去るのかと質問され、「両者ともフェイスブックだ」と語った。
同氏は、トークン化への関心の高まりとオンチェーン経済活動の拡大を背景に、複数のブロックチェーンが共存する余地は十分にあると指摘した。
「多くの資産がトークン化され、オンチェーンで大規模な経済活動が行われると考えるなら、ブロックチェーン1つだけでは成り立たない」と述べている。
単一のブロックチェーンが勝者になることはない
ハディック氏は、現在「大半のステーブルコイン」はイーサリアム上に存在し、オンチェーンの経済活動の中心もイーサリアムにあると説明した。
一方で、取引高の多くはソラナが処理しており、「その種の取引フローにより最適化されている」とも述べた。
ネットワーク上の資産規模には大きな差がある。RWA.XYZのデータによると、ステーブルコインを含むネットワーク資産価値は、イーサリアムが1837億ドルであるのに対し、ソラナは159億ドルにとどまっている。

ハディック氏は、単一のブロックチェーンが唯一の存在になる可能性は低いとし、その理由として「1つのチェーンだけで十分な規模までスケールすることはできない」点を挙げた。
「異なるユースケースが、異なるブロックチェーン上で展開されていく」と同氏は語り、新たなブロックチェーンが登場し、市場シェアを獲得する可能性にも言及した。
プラットフォームは用途に応じてチェーンを移行
実際、一部の仮想通貨プラットフォームでは、事業ニーズの変化に応じてブロックチェーンを切り替える動きが見られる。
スポーツゲーム系プラットフォームであるソラーレは10月、6年間利用してきたイーサリアムからソラナへ移行すると発表した。スケーラビリティや消費者志向のユーザーベースを評価し、10本以上のスポーツゲームとそのトレーディングカードをソラナに移行する計画だ。
ソラーレのニコラ・ジュリア最高経営責任者(CEO)は、この移行を「アップグレード」と表現しつつ、イーサリアムに対する信頼は引き続き持っていると述べている。
また、コインベース・アセット・マネジメントのアンソニー・バッシリ社長は11月、平均的な仮想通貨ポートフォリオではビットコインとイーサリアムが1位と2位を占め、ソラナは「3番手候補」になり得るとコインテレグラフに語った。
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