米国司法省は1月30日、ダークウェブの闇サイト「シルクロード」相談役ロジャー・トーマス・クラーク被告が、違法薬物の密売を共謀した罪をマンハッタン連邦裁判所において認めたと発表した

プレスリリースによると、クラーク被告はシルクロード発展における重要人物で、その活動におけるあらゆる面で助言を行ったほか、利益を守るため殺人も企てていたという。バラエティ・ジョーンズやマングースの群れなどと名乗っていたようだ。

シルクロード運営者で現在終身刑に服しているロス・ウルブリヒト氏は、クラーク被告について、闇サイトのセキュリティと運営についてアドバイスした「本物のメンター」と説明したという。

クラーク被告は、当局によるシルクロードの捜査に関する情報を収集する役割を担っており、シルクロードを売却したという虚偽の説明をでっち上げるようウルブリヒト氏に助言していたそうだ。

また、シルクロードから35万ドル(約3800万円)相当の仮想通貨ビットコイン(BTC)を盗んだ疑いのある同サイトのスタッフを殺すよう、ウルブリヒト氏に提案したと非難されている。

シルクロードとは

ウルブリヒト氏は、2011年1月頃にシルクロードを立ち上げ、当局により2013年10月に閉鎖されるまでサイトを所有・運営。シルクロードを介し売買を行うユーザーの身元と所在地の秘匿や違法取引の促進のため、仮想通貨ビットコイン(BTC)で決済できるシステムを構築していた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン