仮想通貨取引所シェイプシフトのエリック・ボールヒーズCEOは、来年は「ゴミと価値あるプロジェクトを区別し始める年になる」と予想した。コインテレグラフジャパンの取材に答えた。

データサイトのコインマーケットキャップによると、仮想通貨の種類は執筆時点で2387ある。昨年からコインの多さは指摘されてきたものの、2019年は淘汰があまり進まなかったのが現実だ。

ボールヒーズ氏は、「バブル崩壊後、アルトコインの弱気相場は続いている」とし市場原理によって悪いプロジェクトから良いプロジェクトがはじき出されることを予想した。

また、来年のビットコイン価格を5400ドル~15万ドルと予想。まだ今後数カ月弱気相場が続くものの、去年の今頃のように3000ドル台をつけることはないとみている。もし2020年に「第5番目のバブル」が起きたら15万ドルまで上がり、「それ以降、再び2万ドルを切ることはないと思う」と述べた。

2019年はDeFiがアツかった

一方、ボールヒーズCEOが2019年にリブラの他に注目したのは、金利が発生する分散型の口座DeFi(分散型金融)だ。同氏は「マイナス金利が蔓延する世界において、DeFiはアツい」とし、次のように続けた。

「借り手と貸し手の利害を一致させて、管轄にかかわらず、銀行や政府なして機能する。DeFiはまだ発展途上でありリスクも多いが、見ていて美しい

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