スイスを拠点とする仮想通貨取引所シェイプシフトは13日、THORチェーンとの統合を発表した。THORチェーンはビットコインやイーサリアム、ライトコインなど異なるブロックチェーンのアセットの直接取引を可能にするクロスチェーン技術で注目が高まっている。

シェイプシフトのユーザーは、仲介者やカストディアンなどを使用せずにクロスチェーンスワップが可能になる。現在はモバイルユーザーのみだが、今後数週間でウェブベースのプラットフォームにも拡張される。

シェイプシフトの創業者兼CEOであるエリック・ボールヒーズ氏はTHORチェーン統合の重要性について、次のように述べた。

「金融は透明で不変的でなければならない。THORチェーンはビットコインなど主要なチェーンの取引にこれらの特性を初めてもたらすものだ」

さらに「ユーザーの分散型取引のニーズを満たすために、簡単で自分でカスタマイズできるプラットフォームを提供するという当社のコミットメントを強化できる」とした。

クロスチェーン市場が拡大していることから、ここ数ヶ月でTHORチェーンの注目が高まっている。THORチェーンのネイティブトークンであるRUNE価格は、今年に入ってから9倍に上昇。現在の価格は11.40ドルで、RUNEの時価総額は26億ドルだ。

既報のように、シェイプシフトの分散型取引所の受け入れは1月に始まり、ユニスワップやバランサー、カーブ、バンコール、カイバー、0x、mステーブルをサポートした。その中で、シェイプシフトはユーザーに負担となっていた本人確認(KYC)の要件を緩和するとともに、流動性と価格の向上を実現した。

ボールヒーズ氏は1月のBanklessとのポッドキャストで、ユニスワップ の台頭を仮想通貨における最も重要なストーリーの一つと表現し、シェイプシフトが分散型金融の実現に向けて開発を続けることを明確に示した。同月、ボールヒーズ氏は、今年後半にも「シェイプシフトでのDEX以外の取引はすべて終了する」と話した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン