中国・上海市は、金融機関が創設する国際貿易向けブロックチェーン連合に参加する。グローバル・タイムズが11月7日に報じた

同日開催された中国国際輸入エキスポ(CIIE)で、上海市の商業委員会、関税当局、中国人民銀行、交通銀行などが同ブロックチェーン連合に署名した。

浙江大学の情報科学電子技術カレッジのチェン・フイファン教授は、ブロックチェーンは以前から中国のさまざまな貿易エリアで導入されているとし、同技術は情報の信頼性を強化し、通関手続きを効率化、コストを削減、そして貿易を促進すると述べている。

上海の関税当局の担当は、このブロックチェーン連合は「関税における最初のブロックチェーンプロジェクト」で、CIIEの初めてのサービスプロジェクトだと強調。新たに公開された1つの窓口で完結するクロスボーダーの中国元の貿易金融サービスへブロックチェーンを導入し、処理過程におけるデータの不安定さを改善するとしている。

中国では10月、南寧市でクロスボーダーの金融サービス向けにブロックチェーンシステムのテストが実施されていた。

中国建設銀行の上海支店のバイスディレクターは、中国ではブロックチェーン技術はまだ試験段階で、金融分野においては分散的に適応されている。しかし政府が後押しすることでさらに複雑な場面におけるブロックチェーン導入も可能になると述べている。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版