2020年が新型コロナウィルスによって前例のない年となったが、米国の上院議員であるシンシア・ルミス氏は、従来のシステムが崩壊した場合、ビットコインが不可欠になると考えている。

「もし私たちがクラッシュするポイントに達してしまい、米国、もしくは中国や日本かを問わず、法定通貨を巡ってブラックスワンイベントが発生した場合、利用できる手段はビットコインになるだろう」と、ルミス議員はポッドキャスト番組”What Bitcoin Did”の中で語った。

仮想通貨支持派のルミス議員は、米国政府の間でビットコインの認識をさらに高めたいと考えている。「私は本当に米上院での活動で、ビットコインの紹介に役立てたいと思っている」と、ルミス氏は述べ、次のように語った。

「上院でビットコインについて、それが何であるか、それが何をするのか、いかにそれが成長して発展することができる資産になるか、そして法定通貨とともに成長できるか、ということの理解を深めるようにしたい」

ルミス議員自体がビットコインを保有しており、「私はホドラー(長期保有者)だ」と自身のことを述べている。「私は買うだけであり、売ったことがない」ともルミス氏は付け加えている。

ルミス氏は、2020年のコロナ危機を経て、米政府がますます巨額の債務を抱えるようになっていることに警鐘を鳴らす。ルミス氏は自身が2009年に議員になった時には、10兆ドル程度だった政府債務が、現在は27兆ドルにものぼると指摘する。

米政府は2020年、新型おろなウィルス対策で多くの財政支出を行った。同時に中央銀行は大量のドルを印刷した。ルミス氏は、債務問題の解決に加えて、米国は「失敗した場合に備えた代替手段を必要としている。その代替手段はビットコインだろう」と述べている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン