ビットコイン開発者サトシ・ナカモトを自称するクレーグ・ライト氏が、CFTC(米商品先物取引委員会)へのコメントの中で、仮想通貨イーサリアムは「ビットコインを残念な方法でデザインしたコピー」と述べた。
これは、暗号資産の仕組みやマーケットに対するコメントを求めているCFTCに対して、ナカモト氏が見解を出したものだ。nチェーンのチーフ・サイエンティストであるライト氏は、ビットコインとイーサリアムの技術について違いを指摘し、ビットコインのみが自らに制約を課していないと主張。イーサリアムについて「すでにコンピューター能力の限界」に達したとし、スケーラブル(規模の拡大が可能な)な技術ではないと断じた。
また、ライト氏は改めてサトシ・ナカモトであると主張。「私の名前はドクター・クレーグ・ライトであり、サトシ・ナカモトという偽名を使って1997年に始めたプロジェクトを完成し、オーストラリア政府に提出した」と述べた。
ただ、ライト氏の主張の正当性に対する疑問の声は高まっている
内部告発サイトのウィキリークスは、ライト氏を「シリアルファブリケイター(連続偽造犯)」と批判。現在ライト氏のブログでは、ビットコインのホワイトペーパーが投稿される直前の2008年8月26日に『近く仮想通貨(Cryptocurrency)について論文を近く出版する予定だ』と書いたことになっているが、ウィキリークスはこの文言が2015年10月3日に追記されたものであることを示す文書を公表した。