米証券取引委員会(SEC)は、グレイスケール・インベストメンツによる現物型イーサリアム上場投資信託(ETF)の申請に関する可否決定を延期し、パブリックコメントの募集を開始した。

1月25日の通知で、SECはNYSEアルカがグレイスケール・イーサリアム・トラストの株式を上場・取引することを可能にする提案されたルール変更を承認するか否かを決定するための手続きを開始するとした。提案された投資商品に対するパブリックコメントを募集するため、連邦官報への掲載後、決定の期限を追加で35日間延長する。

SECは「関心のある人々に対し、提案されたルール変更が承認されるべきか、不承認であるべきかに関する書面によるデータ、意見、および議論を提出するよう求める」と述べている。

SECの通知は、同委員会が初めて米国の取引所で現物型ビットコインETFの上場を承認してから15日後に出された。承認されたビットコインETFの中にはグレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)も含まれている。ETFの取引開始以来、GBTCからの流出は11の承認された現物型ビットコインETFの中で最も多く、9営業日で約44億ドルに達している

グレイスケールは10月にSECにグレイスケール・イーサリアム・トラストの株式を現物型イーサリアムETFに変換するための申請を行い、決定を待つ企業のリストに名を連ねた。

1月25日、SECはブラックロックの現物型イーサリアムETFに関する決定を3月に延期し、専門家の多くは委員会が決定するまでには許容されている最大240日の時間をかけるのではないかと予想している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン