米証券取引委員会(SEC)は、現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)に対する7つの申請に対する決定を延期した。
8月31日付のSECの提出書類によれば、委員会はウィズダムツリー、ヴァンエック、インベスコ・ギャラクシー、ビットワイズ、ヴァルキリー、フィデリティ―のビットコインETF申請を審査するための期間を延長することにした。SECは、連邦官報での公表後、さらに45日間この提案された規制の変更を審査する時間がある。これにより、規制機関は10月までに承認か拒否、もしくは延期することができる。
さらに別の提出書類では、ブラックロックのビットコインETF申請の審査を延期している。
この延期は、資産運用会社グレースケールによる重要な裁判でSECが敗訴した後、米国で初めて現物型ビットコインETFが承認される可能性があるとの推測がされた後に続いた。
8月29日に控訴裁判所は、SECがグレースケールのビットコイン・トラストをETFに変換するための請願を審査する必要があると裁定し、多くの専門家が少なくとも1つの現物型仮想通貨ETFの承認の可能性が大幅に高まったと主張していた。また仮想通貨業界の多くの人々が、世界最大の資産運用会社であるブラックロックによるビットコインETFの承認が、大量採用に向けての前向きな展開を示すだろうと考えていた。
JUST IN: SEC is opting to delay (as expected) on spot bitcoin ETF deadlines pic.twitter.com/W4JjOji6L2
— Eric Balchunas (@EricBalchunas) August 31, 2023
ウィズダムツリーのビットコインETF提案は、2021年の申請に続いてSECの承認を得られなかった。しかし、ブラックロックが現物型ビットコインETFの競争に参加した後、ウィズダムツリーはその申請を再提出した。7月には、SECが監視共有合意を伴うETF申請を受け入れる可能性が高くなるとの報道があり、一部の企業が仮想通貨取引所コインベースをパートナーとして名指しで再提出した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン