仮想通貨ウォレットを手がけるエクソダス(Exodus)はこのほど、米証券取引委員会(SEC)から株式売却の許可を得た。

2月にSECにレギュレーションA+の申請を行っていた。レギュレーションA+とは5000万ドル未満の資金調達を目的とする中小企業を対象とした枠組み。審査プロセスが簡易化されており、適格投資家だけでなく、一般投資家にも有価証券を販売することができる。これまでにも米国のライブストリーミングサービスYouNowや分散型コンピューティング開発企業のブロックスタック(Blockstack)が2019年に承認されている。

同社が発表した公式声明では「大手ノンカストディアル仮想通貨ソフトウェアプラットフォームを開発したデラウェア州の法人であるエクソダス・ムーブメントは、SECのレギュレーションA+の下でクラスA普通株式の提供を許可されたという通知を受け取った」とした。

この株式は米国市場で販売されており、ユーザーはウォレットアプリを通じてエクソダスの株式を購入可能だ。

8日の発表では、クラスAの普通株式1単位あたりの価格は27.42ドル。購入者は、1株から最大2,733,229株まで購入できる。「すべての投資家は、エクソダスの証券代行会社であるセキュリタイズに登録しなければならない」と声明では述べており、セキュリタイズかエクソダスのウォレットの2通りで購入できるようだ。ただ、購入できるのは米国居住者に限られており、アリゾナ州、フロリダ州、テキサス州の居住者は対象外だ。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン