SBIリップルアジアとSBIレミットは15日、ベトナムのTPバンクとの間でリップルネットを活用した送金サービスを開始したと発表した。ブロックチェーン技術を使うことで「リアルタイムかつ最低水準の手数料での送金が可能となった」という。

今回の送金はリップルの決済基盤「リップルネット」を使ったもので、XRPを使う決済技術「ODL」ではない。しかし、SBIホールディングスの北尾吉孝CEOは発表の中で「今回のリップルネット導入によって、…将来的には暗号資産を組み入れた送金サービスの開発にもつなげられると考えている」と、将来的にXRPを使った送金導入にも意欲を見せている。

TPバンクがSBIが19.9%出資している銀行だ。SBIとしては、増加する在日ベトナム人の送金需要に対して、より迅速な送金サービスを提供することで、需要取り込みを進めるものとみられる。

SBIの北尾氏は、11月10日に開催された「XRP Meetup Japan」の中でも、「在留外国人に注目している」と述べ、在留外国人の母国への送金でリップルネットやXRPを活用したいと述べた

ベトナムのほか、タイのサイアム商業銀行と協力して、東南アジアへの送金サービスにリップルの技術を活用する考えだ。

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