2月11日に行われるニューハンプシャー州の予備選でバーニー・サンダース上院議員が圧勝する見通しだ。
3日に発表された7ニュース/エマーソン大学の調査によると、サンダース上院議員は、2位のジョー・バイデン元大統領を2桁%ポイント差で突き放している。サンダース氏への支持率は29%。バイデン氏は14%、ピート・ブティジェッジ氏が13%、エリザベス・ウォーレン氏が12%で後を追っている。
アイオワ・ニューハンプシャー後のレースは?
米国の大統領選挙では、党員集会と予備選が終わるたびに候補者が敗北宣言をして離脱をしていく。現在は混戦模様である民主党の大統領候補も、もしかしたらすぐに絞られることになるかもしれない。
ニューヨーク・タイムズによると、ブディジェッジ氏はアイオワ州とニューハンプシャー州にほぼ全ての資金を投入。もしバイデン氏より高い順位で1位か2位で勝てなければ「かなりまずいだろう」という。
ブディジェッジ氏は、民主党のエスタブリッシュメント(既成勢力)枠としてバイデン氏が一番のライバルと見られている。
サンダース対ウォーレン
一方、バイデン氏とは対象的に若者の支持を受けるサンダース氏の直接のライバルとなるのが、ウォーレン氏だ。「ビリオネアへの課税」など急進左派的な政策で人気を集めているが、ウォーレン氏がいつ白旗をあげるのか(もしくは奇跡的な逆転劇があるのか)も注目だ。
政策的に「Progressive(進歩的)」と言われる両者だが、最近、2018年にサンダース氏がウォーレン氏に対して「女性では大統領選挙に勝てない」と発言したかをめぐって火花を散らした。サンダース氏はこの発言を否定している。
もしサンダース氏がアイオワ州、ニューハンプシャー州、そしてネバダ州でも勝てば、「ウォーレン氏は終わりだ」という見方も出ている。
(参照:Wall Street Journal、New York Times)