アニモカ・ブランズ子会社で人気のメタバースプラットフォーム「ザ・サンドボックス」を運営しているバカサブル・グローバルは、10億ドルの評価額で2000万ドルの資金調達を行った。資金調達は転換社債で行われ、投資家はこれらの社債をバカサブル・グローバルの株式に転換することができる。
今回の資金調達ラウンドは、キングスウェイ・キャピタルが主導し、LGテック・ベンチャーズとトゥルー・グローバル・ベンチャーズも参加した。社債保有者は既存の優先株と同じ条件で株式に転換可能だ。
公式発表によると、今回の資金調達はクリエイターエコノミーの拡大と、2025年に予定されている分散型モバイルメタバースプラットフォームのローンチに向けて活用される。具体的には新しいソーシャル機能とアバタースキルの追加、ゲームメーカーとボックスエディット3D編集ツールのアップグレードなどを進めるという。
メタバースプラットフォームは、新しいマルチプレイヤールールシステムを導入し、今年後半にベータ版として公開し、2025年に一般公開する予定だ。
大幅な成長をみせるザ・サンドボックス
2023年11月にアルファ版が公開されて以来、1000以上のユーザー生成エクスペリエンスが開発されている。プラットフォームには、仮想通貨ウォレットにリンクされた570万のユーザーアカウントが存在する。
アニモカ・ブランズの共同創設者ヤット・シウ氏は、「マインクラフト」や「ロブロックス」など、毎日数百万人ものユーザーがいる人気ゲームの多くが、ユーザーにデジタル所有権を提供していないと指摘した。シウ氏は「ザ・サンドボックスはデジタル所有権の時代におけるUGC(ユーザー生成コンテンツ)ゲームの進化を象徴している」と語った。
マッキンゼーは、2030年までにメタバース経済が5兆ドルに成長すると予測している。しかし、フェイスブックがブランドを完全にリニューアルし、メタバースにシフトしたにもかかわらず、初期の熱狂はユーザーの関心を引くことができなかった。Futurismによれば、メタの12億ドルのメタバースプロジェクトは、2022年にわずか38人のデイリーユーザーしかいなかったという。
2022-23年の弱気市場後、多くの主要メタバースプロジェクトが勢いを失う中、ザ・サンドボックスは過去12ヶ月で33万以上のユニーククリエイターがザ・サンドボックスのノーコードゲームメーカーをダウンロードしたと報告している。
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