サンフランシスコ警察は、4月4日にキャッシュアップ創設者ボブ・リー氏が刺殺された事件で、技術者のニマ・モメニ氏を逮捕した。4月13日の記者会見で、サンフランシスコ警察署長ビル・スコット氏は、「証拠からモメニ氏とリー氏は知り合いであった」と述べたが、犯行動機についてはコメントせず、事件はまだ解決していないと語った。

SFPD Chief Bill Scott addresses reporters on April 13. Source: Facebook

モバイル決済サービス「キャッシュアップ」を創設したリー氏の死は、仮想通貨業界に衝撃を与えた。サンフランシスコが「犯罪が多発する都市」と指摘するメディアがある中で、モメニ氏とリー氏が知り合いであったことから、犯行は無作為ではないことが示唆されている。

サンフランシスコ地方検事のブルック・ジェンキンス氏は、「事件直後には何も事実が分からなかった。メディアやサンフランシスコ市民に対して、事件について早急な結論を出さないよう呼びかけた」と述べた。

リー氏は、キャッシュアップの開発だけでなく、以前はスクエア社(後にブロック社に改名)の最高技術責任者やモービルコイン社の最高製品責任者を務めており、また二児の父でもあった。